1935年、満州国ハイラルで日本人の父と白系ロシア人の母との間に生まれる。母方の祖父はロシア皇帝ニコライ2世の近衛兵を務めたコサック騎兵隊のアタマン(頭目)だった人物で、父は九州柳川に代々続く士族の家の次男であり、ビクトルはコサックとサムライの血を引く日本人である。
もうすでにこの設定の時点で、そこらのファンタジー小説、中二病設定では太刀打ちできないレベルである。
本願寺とロシア正教、帝政ロシアとロシア革命、帝国の二次大戦敗戦と、それに関係した諜報活動ひしめく多民族の街・・・。 そこから日本の単身11歳で帰り、その後格闘技スポーツの頂点を極めて世界の架け橋となる。
めちゃくちゃ良かったです。これ、読むだけで、妄想から人生のヒントまで、ありとあらゆるものが得られると思います。 Kindleでセールで買っちゃったのに単行本も買っちゃったー。