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何が人を救うかなんかわからない - 『灰色少女の声』

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なんか昔見かけたなあ、というのが書籍化されていたらしいので購入。

私は女々しいところがあると言われるが、ほんと、この本に書いてあることがとても心に響く。わかる。なんだろう?この感じは。「あるある」という安心感なのか、それとも「こんなクリエイティブな人でも私と同じように思うのだ」みたいな同族感なのか・・・。

一方的な妄想かもしれないが、この本の感想を「愚痴ばっかり、後ろ向き思想ばっかりのクソ本」という人もいるだろう。しかし、とにかく、なぜか私には「救われた」感がある。他人の愚痴を聞かせられて、いろいろとやる気が削がれる気持ちになる人もいれば、「ああ、この人も苦しんでいるんだなあ」と、むしろ「投げ出したくなる気持ち」のほうが削がれる人もおり、私はきっと後者なのだ。

ありがたい教えや、反対に位置するエログロ作品、そしてこの『灰色少女の声 -「メンヘラ少女」イラストブック-』、全てにおいての共通点なんて全く無いが、誰かが救われる気持ちになるのならそれでいいのではないかと考えるし、この作品は実際私をそういった気持ちにした。やはり、多様性というのは大事だ。そして、いろいろと丸い感じより、突き抜けてる感じの作品が最高だ。この本は間違いなくその一冊である。

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