libAlexandrina.so.octopress

パンダハガー vs クリサンセマム - 暗号名とか二つ名とか使うと通っぽいよね

| Comments

30日(金)はJAWS-UG金沢の meetup という名の飲み会なので、1日1ブログは相当雑じゃないと達成できないぞ。あと10とか無理ゲー。

私の愛する小説に、キム・ニューマン先生の「ドラキュラ紀元」という作品がある。確か95年から2000年ごろの作品だったか、まぁとにかく時代は「世界的吸血鬼ブーム」だったのだ。映画の「ブレイド」とか漫画の「HELLSING」とか、まー雨後の筍のように生えてた。それの先駆けといった作品。

ヴァン・ヘルシングが敗れ、ドラキュラはついに英国全土を征服した。だがその治世下、吸血鬼の娼婦ばかり惨殺される事件が発生。諜報員ボウルガードは、闇内閣の命を受け、〈切り裂きジャック〉追跡に乗り出す。一方、ドラキュラとは血統を異にする吸血鬼の美少女、ジュヌヴィエーヴもまた調査に……虚実ないまぜ、名作の続編!

吸血鬼はなんと大英帝国に普通に存在しており

  • 不死者(吸血鬼と呼ばず、こう読んでふりがなで「アン=デッド」)
  • 温血者(人類と呼ばず、こう読んでふりがなで「ウォーム」)

と分かれて社会を形成しており、どちらがどちらを従属させるわけでもなく、生活している。

という、この設定だけで満貫ぐらいには達している話なんだよね。そして「切り裂きジャック」が使っているのは対吸血鬼用の銀のナイフである。

なんかこのあたりから二つ名とか暗号名で呼び合うのが表立って出てきて、「そんなのRPGの世界の中だけだと思ってたが市民権を得たのかな?」という気持ちになってきた。ブレイドでも主人公のことを「(半)吸血鬼のくせに日の下を歩ける」という意味で「デイ・ウォーカー」と呼び、逆を「ナイト・ウォーカー」と呼んでいた気がする。

さて、本題としては WiLLの2016年1月号より。

米国政府は、親中派のことを「パンダハガー」と呼び、親日派のことを「クリサンセマム」と呼ぶ。

だと。これはきいたことがあったが、未だに英文で “Chrysanthemum” と単語がでてきてもピンとこないことが多いんだよな。そしてこれは悪口なのかなあ。

いや、「菊の御紋」は自分で言ってもなんか「ああ、立場を表明したんだろうな」と感じるが「パンダ抱き」なんて言われるとなんか籠絡されてしまっていてまともに考えられないですっていってるような感じにはならないのだろうか。

病気の名前とかもいろいろ思うときあるが、やはり、こうやって「二つ名付けられる」というの議論の上では大事なんだろう。ちゃんと名付けられないち「右翼・左翼」「リベラル」「保守」「◯◯党の連中」「なんたら人は〜」などなど、主語がでかくなっちゃうんだよな。

正しくと書くと語弊があるかもしれないが(侮辱的かも)、ここでは「ちゃんと対象を定義した正しい主語で呼べる」ってのはなんかすごいわかってる感でていい。通っぽいよね。「でたっ! 通っぽい言葉!」ってね。そもそもその呼び名の定義から間違ってる!とか議論が捗りそうだ。

Comments