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理系も文系も関係ないことを仕事とせざるを得ないのか

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私が就職活動を始めたとき、日本IBM人事の方がこれから就職活動を始めるであろう金沢工業大学情報工学部の連中を模擬面接・叱咤激励してくれるというイベントを行ってくれた。2000年度なので、就職氷河期真っ只中であった。

  • ライバルは多いぞ!
  • 内定がゴールじゃないぞ!
  • 入社してからが勝負だぞ!

というハッパをかけるためにであろうが「弊社は理系も文系も関係なく優秀な新卒を採用し、入社したら合宿所に叩き込んで基礎知識を叩き込む」ということをおっしゃっていた。工業大学相手に「お前らの大学で学ぶであろうことは関係ない」と言っちゃうのはスゴイなーと感じるが、まぁ会社と大学の関係がそうなってしまうような時代であったということであろう。

私も受験して落ちた。分相応、実力通り、人間万事塞翁が馬、そりゃそーだ。結局、小松の某社から内定が出たが卒業間際になって(確か卒業年次の1月ぐらいだったはず)内定取り消しになってあれやこれになるわけだが、その会社に入社するはずだった連中6人でコード書くような会社に入ったのは2人だったように思う。

結局、その就職活動やその後の経験から踏まえれば

  • 新卒に何も期待していない
  • 個性すら期待していない
  • 入社後にOJT(笑)という名の現場に放り込むことが許されている

であり、まとめると「高校以上の専門教育は、入社後に覚えてもらう仕事に比べたら誤差である。よって基礎教育が高ければよい」というのが現状であろう。

「専門教育を必要とする仕事がない」のか「専門教育済みなはず社員の品質にバラつきがあるのでハズレを引いても耐えられることを仕事とせざるを得ない」のかどっちなのだろうか?

ほとんどの会社は後者をちゃんと行っているのであろう。一度雇用してしまったら解雇しにくい現行制度ではそりゃこうなる。結局ほとんどの職場で定義された「仕事」が求められているのは「人力」「猫の手」である。その専門教育を社外に求めないのはある意味真面目でキッチリしている。

逆に「専門教育を必要とする仕事」は社員ツモが良くないと死んでしまう。ツモ次第なのでスケールしないし、採用も慎重になり、会社としての計画も立てづらい。

うーん。ちょっとまとまらないが1時間もかけてしまったので今日はいったんここまで。まぁ理系も文系も関係ない仕事をしている時点で凡夫であり、私もその一人でイヤだ。せめて給料よければよかったのに。という愚痴がいいたかったにすぎないかもしれぬ。

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