宋文洲さんの2018-01-26発行のメルマガを読んだ。
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現時点ではまだ乗っていないようだ。タイトルは『北京の空気で思うこと』。
「北京の空気が急に良くなった」ことは中国よりもニューヨークタイムズなどの海外メディアに取り上げられました。たぶん、情報として報道するのではなく、「不可能」だと思ったことが急に現実になったことへの好奇心だと思うのです。
科学者の知人に聞くとやはり中国の体制でしかできないような、西側からみれば乱暴なやり方でこの青空を取り戻したようです。例えば、石炭を使う工場や郊外農民のストーブを一年以内に全部禁止にしたことや、出稼ぎ農民が住み付く簡易平家の取り壊しなど、西側の国々では絶対一年では対応不可能なことばかりです。
とのこと。そういえば先日「国連決議が加盟国に浸透するのに時間がかかるようになってきている」というのをきいたことがある。
世界的に民主化が進んだ結果、外交によって取り決めたことを自国に反映する際に、まず立法した後に行政に反映させ、さらに現場に下ろし、国民の生活に反映させるのに時間がかかるから、ということらしい。
「みんな間違いを起こすからなるべく分権・多層化しようね」ということで安定した社会を達成できていればできているほど変更の適用は難しい。そしてこの権利・層の厚さこそが安定した社会のキモになっているので何事も決定プロセスが複雑になり、民主化が進めば進むほど決定は遅くなっていくのであろう。
その結果「私は間違いを起こさない」として独断先行できる独裁制を採用している連中が他の民主政を採用している国の弱点をハック・突くようになって強く感じる。間違った時の代償はハンパじゃなく血が流れるわけだが。
シヴィライゼーションでは国難にあわせて政治体制を変更したりして対応できたが、やはり、国の状況に応じて政治体制は変更できるような柔軟性が必要なのだろうか。それは社会不安と等しいから無理だろうな(Civ4では政治体制変更時は無政府状態が何年か続くというよくできた仕様だったような)。
私が無職という名のフリーランスをやっているのも「会社を長く強く運営するには民主的運営が必須だがそれやってる間にチャンスを逃す・潰れちまうよ」という弱点を感じ、そういうところに「私は民主的プロセスを無視して使ってくれ」と営業できてているからこそ、やっているような気がする。いや、ウソ。結局最終的にはご迷惑をおかけして多層化された民主的プロセスに一番守ってもらってるか。うーむ。