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『技術』ではなく『うまい・安い・早い』

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なんかまーいろいろあって、サンフランシスコの方と skype で1時間ほどミーティングして情報交換した。何系の話かといえば、教育・勉強会・eラーニング周りである。

一番気になった話題としては、「欧米で流行ってる技術が日本で流行るのに数年かかる」という話題であった。

それに乗っかって私の話題としては「欧米→日本で数年か。私の印象では日本国内においても首都圏で高単価で取れる仕事が地方で理解されるのにも数年かかる」という話を少しした。

昔、尊敬する我が先輩も「海外では実際のコードを書いて動かしてみせるセッションが人気だが、日本ではそうでもない」とおっしゃっていた。

総合するに開発言語・ツール(IDEふくむ)には興味がなく、いかに短納期で使えるものを出せるか・出させるかがほとんどの興味で、その他については興味がないんじゃないだろうか?つまり、アプリやウェブページといったアウトプットが何でできているかなんか興味はなく『うまい・安い・早い』かどうかだけが興味である。

これは「商売」という点でみればまことに正しい。吉野家さんは偉大だ。正しいし、本来追求すべきなんだろう。成果にコミットすべきである。しかし、いかに成果を出すかはまったくの現場(= 一般社員、課長以下、いやそれどころが外注先など)まかせになっており、例えば「〜を達成するためには〜というツール・言語を使うと最短でいけそう」という考察をほとんどの連中ができていないんじゃないだろうか?

「成果物の見た目が変わらないのなら、技術・道具はなんでもいい」ので「技術のお勉強」は人気がなく、「何が『うまい・安い・早い』でできるのか」に人気があるんじゃないか。

近年では「開発言語・ツール・環境の選択」はすなわち「チームの文化の選択」に等しいと考えている。結果として求人の際には開発言語・ツール・環境を明記することによって応募する人間の持つ文化まで期待しているはずなので、特に人を求める連中とかはこういったところにフォーカスすべきだと思うのだがどうだろうか。

いや、そういうことわかってるベンチャー企業とかはCTOとか置いてとっくにそういうことちゃんとやってるか。なんかもう「求む PHP、Java、C#」とか書かれてると「んん? 派遣かな? タイピング代行業かな?」とまず思っちゃうよね?

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